インフォームドコンセントとは
医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ、分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいうのです。
患者やその家族が病気について十分な説明を受け、同意をした上で、医師とともに治療法などを決定していくことをいうのです。
インフォームドコンセント、説明に基づく同意や知らされたうえでの同意などと訳され、患者個人の権利と医師の義務という見地からみた法的概念なのです。
ここ10年ほど医療界を中心に盛んにいわれていることですが、この考え方には、もともと2つの来歴があるのです。
一つは、医療過誤裁判で医師に説明義務があることを認めさせるための法廷戦術上の概念であったものなのです。
インフォームドコンセントとは、臨床薬理試験への協力を得る目的のため医学ボランティアに説明を行い、同意を得る際に、平易な言葉で十分な内容を盛り込んだ説明文同意文書を使って治験担当医師が説明し、自由意思による治験への参加同意を得ることとなっているのです。
インフォームドコンセントによって、その利益の恩恵を受けるのは患者の側です。
医者の側が何らかの医療事故のさい、その言い訳などにインフォームドコンセントをつかうことは、倫理的に許されないのです。
環境であるからこそ医師から患者本人に、患者本人が話しができないと判断するなら患者の家族に、病気の情報を正しく伝えその後の治療を選ぶのは患者である事を医師は教えて欲しいと思うんです。
もう一つは、人体実験における被験者の同意のとりつけの場での考え方なのです。
この場合は、事前に実験の目的や危険性などが十分説明され、被験者が自発的に同意するというものだったのです。
同意に関しては本人の自由意思により、いつの時点においても撤回が可能で、撤回しても本人への不利益となることが一切ない旨が法令で定められているのです。
また、この同意文書には医師と被験者の双方が同意文書に署名を行い、文書で残すことが義務付けされているのです。
インフォームドコンセントによって、患者は正確にげんざいの病状を認識し、よりゆたかな暮らしを追及できるよう、配慮することがたいせつなのです。
- 次のページへ:概念について
インフォームドコンセント情報館へようこそ!このサイトは管理人の備忘録としての情報をまとめたものです。
掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等はご遠慮ください。